愛のために白鳥に変化

はくちょう座

夏の夜、天の川をまたぐ３つの１等星から成る、夏の大三角が見られます。この１等星の１つデネブを起点にした、十字の星の並びがはくちょう座です。

ギリシア神話では、絶世の美女と言われたスパルタの王妃レダに逢うため、大神ゼウスが白鳥に化けて飛び立つ姿だと語られています。

七夕伝説では白鳥はカササギに
一方、アジア各地に伝わる七夕伝説では、年に一度の七夕の夜に、天の川を挟んだ織姫と彦星が出会うのを手助けする鳥、カササギの星座としても知られています。

サソリから逃げる巨人

オリオン座

冬の代表的な星座であるオリオン座は、四角の星と中央に並んだ3つの星が目印です。

優れた巨人オリオン
ギリシア神話で狩人として描かれるオリオンは、人並外れた頑丈な肉体とたぐい稀な美しさを持った、優れた巨人とあがめられていました。

ところが、オリオン自身がそのことを鼻にかけていることに腹をたてた神々は、オリオンへ毒サソリを送って、殺してしまいました。

サソリに刺されて死んでしまったオリオンは、今も夏のサソリ座が東の空に昇ってくると西の空へ逃げて、隠れるように沈むのです。